2000.05.20
第36回コロキウム
APEC(アジア太平洋経済協力)
−創設10年を迎えた現状と今後の可能性−

ゲストスピーカー:瀧波宏文さん(大蔵省 関税局国際機関課 総括係長)
担当オーガナイザー:小田康之
日時:2000年 5月20日(土) 開場6:00pm 6:15−9:00pm
会場:九段社会教育会館 第一集会室(4F)

===================【お話の内容のポイント】========================

 北米、欧州に並ぶ世界の三大経済地域でありながら、EU(欧州共同体)NAFTA(北米自由貿易協定)のような地域の枠組みを持たない東アジア。共同体意識を育むに足る歴史的・文化的背景に欠くというジレンマの中で、89年に出された一つの回答がAPEC(アジア太平洋経済協力)の創設である。毎年の首脳会議も恒例化し、創成期から安定期に入ったといえる今、APECのこの10年間を振り返りつつ、APECの現状をレビューしたい。

 また、先般、金大中韓国大統領から提案された北朝鮮の参加や、揺れる中国・台湾が共に参加する稀有な国際フォーラムとしての意義等、APECの将来の可能性についても、有用な示唆を与えられればと思う。

==================【ゲストスピーカーのプロフィール】================

 福井県出身。県立大野高校、東京大学法学部を経て、大蔵省入省。96年にはシカゴ大大学院に留学し財政・金融を中心に公共政策学を専攻。修士号取得の上帰国後、現在に至るまで同省関税局国際機関課(WTOをはじめ国際貿易関連の諸機関を所掌)にて総括係長を務める。APEC、ASEM(アジア欧州会合)を担当しており、海外出張に明け暮れる日々。この一年半の出張実績はNZ4回、シンガポール3回、マレーシア2回、ベルギー・フィンランド・韓国・ブルネイ・ポルトガル・中国各1回。

updated:2002.06.17