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メルマガ/vol.26
2002.09.22 |
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Contents 「英語とのつきあい方(3)ビジネスマンは何をどう読むか−新聞・雑誌編−」 小田康之(GEO Global代表、在サンフランシスコ) |
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みなさん、こんにちは。
10月には、久々にコロキウムの開催を予定しています。詳細の日時が決まりましたら別途ご連絡いたしますのでどうぞお楽しみに。 さて、今号は拙文の「英語とのつきあい方」の第3回目です。今回は「ビジネスマンは何をどう読むか」をテーマに、数ある新聞・雑誌サイトから厳選したサイトをご紹介します。ビジネスに携わる方以外にもお役に立つことと思います。次回は、続編として本・オーディオブックについて、追ってお届けする予定です。 小田康之(oda@geo-g.com) |
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────────────────────────────────────── ★「英語とのつきあい方(3)ビジネスマンは何をどう読むか−新聞・雑誌編−」 小田康之(GEO Global代表、在サンフランシスコ) ────────────────────────────────────── インターネットのブロードバンド化が進み、ますます情報があふれるようなった。いともたやすく、ほとんどコストもかからずに膨大な英語のニュースが手に入る。これでは逆に、何を読めば良いのか、頭を悩ましている人も少なくないのではないだろうか。 仕事に追われて単行本をじっくり読む暇がないと言うサラリーマンでも、仕事上の書類以外に、日本語の新聞や雑誌くらいは広げるだろう。読み物として一番身近で、手っ取り早く役に立つのが新聞や時事的な雑誌の類ではなかろうか。英語を学ぶにあたっても同じことがいえるはずだ。興味の湧かないものを読むのは苦痛なだけだし、内容が役に立たない文章に目を通すのは、娯楽としての読書でもなければ、時間の無駄だ。 ▼精読(音読)と速読の併用を 情報を得るという目的からすれば、できる限り速く要領よく内容をつかむのが良いはずだ。ただ、ここでは英語を学ぶことも目的としている。 英語を身につけるとともに情報も得ると実際的な理由から、二つの読み方を併用するのがよいだろう。 ひとつは、精読。ウェブページをプリントアウトして(紙の新聞・雑誌の場合はそのままで良い)、未知の単語や表現を調べ、声に出して繰り返し読む。必ず音読すべきだ。 もうひとつは、速読。ここでいう速読とは、特殊な速読術が必要な類のものではなく、単に速めに読んで内容をつかむという程度のことを指している。スピードでいえば、普通のアメリカ人が1分間に読む量が200−300語と言われているから、1分間に200語程度も読めれば、英語を母語としない人としてはかなり早いほうと言えるだろう。もちろん、この段階にまで達するには、相応の読書量が必要だ。 その一方、私は自分の経験から、外国語を身につけるためには音読が不可欠だと考えている。繰り返し声に出して読むことによって初めて、その外国語を体で覚えることができ、自分で使うことができるようになる。頭の中で黙読しているだけでは、いざ会話やプレゼンテーションで、その言葉が口からでてくることはない。 情報を得るという目的を考えると、できる限り速く大量の文に目を通す必要もある。精読だけではなく、速読も必要になるゆえんだ。 速読が必要な場合の読み方としては、記事の構成を意識するのが良い。まずは見出しで、自分が読みたい内容かを判断した上で、リードと呼ばれる第1段落を読む。多くの新聞記事の場合、このリードに記事のポイントが詰め込まれている。それ以降の段落は、それぞれ段落の最初の1文に特に注意を払いながら、キーワードを拾い読みする。 知らない単語や表現がでてきたらどうするか。精読する記事やコラムでは、それらをマークして、意味を調べ、徹底的に覚えるよう努力しよう。それ以外の内容だけ拾い読みする速読の記事は、文のキーとなるような単語やたびたび出てくるような単語のみノートにでも書き留める。 まとまった時間のとれる週末にでも、辞書を引き意味を確認して、ノートに記す。その際重要なことは、単語とその意味を書くだけではなく、その語が含まれる文全体を書き写すことだ。特にどのような形容詞、副詞、動詞、前置詞などと一緒に使われるのかに注意をしながら、できる限り文のまま覚えるようにする。そうすることにより、実際に使える言葉として定着する。文脈の中で覚えていないと、決して正しく使えるようにはならない。また、併せてThesaurusで同義語を調べたり、英英辞典(前回を参照)を使って英語での語義のニュアンスを確認したする。語源にも注意を払う。これによって、言葉をなるべく関連付けし、自分の中への定着率を高める。 また、一度ノートに記して安心するのではなく、必ず反復が必要だ。時々見返したり、発音しながら綴りを書いてみる。 それと平行して、さらに新たな英文記事を読んで行くことにより、頻繁に使われる単語は、身についてくるはずだ。 ▼メールによるニュース配信を活用する もちろん毎日じっくりと英語の新聞や雑誌の記事を読む時間がとれればそれに越したことはないいが、そんな優雅な生活をビジネスマンは、ほとんどいないだろう。では、慌しい日常の中で、どう英語のニュースに触れるか。 新聞のサイトには、記事のヘッドラインや記事そのものを無料でメール配信してくれるサービスがついていることが多い。好みのニュースサイトのメール配信に登録し、毎朝自分のメールボックスに入ってくるニュースの要約を読むのだ。会社に着いてパソコンを立ち上げてから最初に行うこととして習慣にしてしまえばよい。 できれば、会社に早めに行き、自分が読むことに決めた新聞や雑誌などのサイトに目を通すのがいいだろう。さらに時間があるようなら、その中で気になる記事をいくつか読む。週末には、まとめて単語や表現をじっくりと調べたり、精読するのだ。 ▼My Yahoo!の機能はニュースを一覧するにも便利 Yahoo!のMy Yahoo!の機能は、ニュースを一覧するにも便利だ。最初に無料の登録をすれば、自分の好きなカテゴリーのニュースをカスタマイズして表示できる。ロイターやAPの通信社配信のニュース、芸能、スポーツ、音楽などさまざまなジャンルのニュースを好みに応じて設定できるようになっている。同じページで、自分の投資ポートフォリオや市況なども一覧可能だ。そのほか、ファイルや写真を保存しておく"Briefcase"機能や無料メール(米国版は日本語未対応)、ブックマークなどもここからアクセスできる。<http://my.yahoo.com/> ▼おすすめの新聞サイト 数ある新聞サイトの中から、特にお勧めのサイトを紹介してみよう。 ■International Heral Tribune<http://iht.com> ■Financial Times<http://ft.com> ■New York Times<http://nytimes.com> OP-EDコラム欄は、同紙の売りでもあり、注目度も高い。日本でも良く知られる経済学者Paul Krugmanやピューリツァー賞を幾度も受賞し中東関係に強いThomasFriedmanらのコラムが読める。好みの執筆者のコラムを毎回、単語や表現を調べた上で、音読したり、文章の構造を分析したりするのは、良い英語の勉強となるだろう。 このコラム欄ではほぼ唯一の保守系で、かつてニクソン大統領のスピーチライターを務めた言論人 William Safire は、OP-EDのほかに、毎週日曜日の別冊 New YorkTimes Magazineで言葉をネタにしたコラム "On Language" を長年にわたって執筆している。当然、英語を母語とする人を対象としているので、扱う言葉の難易度は高いが、文章にリズム感がある上、関心をそそられるような内容が多いので、言葉に興味のある人にはお勧めだ。 Wiliam Safire "On Language" New York Times Magazine 日曜日の書評欄(別刷)もNew York Timesで注目されるところだ。この欄に書評が載ることが、本の売れ行きを大きく左右する。日本の一般紙の書評のような、提灯持ちの内容は少ないうえ、分量もまとまっているので、読み応えがある。この面を毎週注目しておけば、米国でどのような本が話題になっているか、おおよそフォローできる。このNew York Timesベストセラーランキングがこの手のランキングとしては最も権威をもっている。<http://nytimes.com/pages/books/index.html> たとえば日本の記事のページは次のURL<http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/world/asia/eastasia/japan/> ■Wall Street Journal<http://wsj.com> ■San Jose Mercury News (Silicon Valley.Com)<http://www.siliconvalley.com/> Good Morning Silicon Valleyのページ<http://www.siliconvalley.com/mld/siliconvalley/business/columnists/gmsv/> ▼おすすめの雑誌サイト ■The Economist<http://economist.com> ■Time, Newsweek<http://time.com http://newsweek.com> ■BusenessWeek<http://businessweek.com> <http://www.businessweek.com/magazine/content/02_39/b3801036.htm> ■Fortune<http://fortune.com>, Forbes<http://forbes.com> ■Business 2.0<http://business2.com> ■Red Herring<http://herring.com> ■Inc, Fast Company<http://www.inc.com/ http://www.fastcompany.com/>, ▼ちょと気分を変えて ■National Geographic<http://www.nationalgeographic.com/nmg/> ■People <http://people.com> 1980年代の終わりに、ニューヨークの企業を舞台とした"Working Girl"という映画があった。その中で、キャリアウーマンを目指す秘書を演ずるメラニー・グリフィスが、上司に雑誌のPeople page(芸能・ゴシップ欄)の切り抜きを馬鹿にされて、こう言い返す。 「どこからアイディアが飛び出してくるか分かりませんから。」 【筆者プロフィール】 |
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updated:2002.09.22
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