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スペイン・サンチアゴ巡礼の道
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IV. サンチアゴの道についての各種トピック

1. 旅の概要

私が行ったサンチアゴの道・巡礼の旅の概要は次の通りである。

1.期間: 1993年10月20日〜11月15日 (27日間)
2.出発地: ロンセスバージェス Roncesvalles (ナバーラ Navarra 州)
3.形態: 徒歩
4.歩行距離:760km(一日平均28km)[一日最高 40km, 最低 18km]
5.費用:67,117ペセタ (一日平均 2,486ペセタ)
    [53,694円 (1,989円/日) 但し 100円 =125pts(1993年当時のレート)で換算]
     内訳:食費  49,046pts (73%) [39,237円 (1453円/日) ]
     宿泊費 5,399pts ( 8%) [ 4,240円 ( 157円/日) ]
     その他 12,771pts (19%)
    [シャツ, 靴下, 帽子, 洗濯代, 薬, フィルム,懐中電灯, 博物館入場料, 絵葉書, 切手等]
6.同行人: アレックス(ブラジル・男・20代後半) 10月21日から5日間
マノーロ (スペイン・男・23) 10月22日から11月8日まで
ジョルディ(スペイン・男・29) 10月22日から11月7日まで
ミゲル (スペイン・男・30代後半) 11月2日から15日まで
ティナ (スペイン・女・20代後半) 11月2日から15日まで
*アレックスは訳あって途中で帰国。マノーロ、ジョルディとはサンチアゴの救護所で無事再会。
**他に救護所や道で出会った巡礼者は次の通り(合計 31人)
スペイン人 24人[うち女性3人]、ブラジル人男性 2人[うち一人は自転車]
デンマーク人女学生 2人[自転車]、独、仏、スイス人男性各一人ずつ

<参考:一日の行程>

 私が歩いたのは10月から11月にかけての季節で日本と同じくスペインでも晩秋から初冬へと移る時季である。従って日照時間は短い。夜が明けて歩き始めることができるのは 8時過ぎ、そして夕方 6時には陽が落ちる。この10時間のうちにその日の目的地に移動しなければならない。
 朝はだいたい7時半頃起きだして荷作りをし、朝食をとった後、8時半頃に出発。2回ほど休憩して午後2時頃昼食。その後、一回休憩したらあとはひたすら歩き続け、その日泊まる救護所に着くのはだいたい午後5時半頃、というのが標準的。
 一日6〜8時間は歩くわけだ。平素私の歩く速さは時速5kmほどで少し早足だと時速6kmくらいである。だが12kgある荷物を背負っていてはそう速くは歩けない。ふつうで時速4km、少し急いでも時速5kmが限界であった。こうして一日歩いた距離は平均して約28kmであった。日照時間の長い夏ならもっと歩けるであろうがそれにしても長丁場の巡礼の旅では一日平均35kmぐらいが限界であろう。
 救護所に着くと荷物をおろし一息つく。熱いシャワーがあれば浴び、なければベッドに横になる。明日の朝食を買って、8時頃夕食をとる。そのあとマメを治療したり、日記を書いたりして、9時過ぎには就寝する。たっぷり9時間は睡眠をとる。
 これが巡礼者の一日である。「くう、ねる、あるく。」の繰り返しである。
 巡礼ときけばなにやら堅苦しいイメージがわくかも知れないが、義務らしい義務はない。ひたすら目的地に向かって歩き続けるだけである。


<行程表>
<出典 (Fuente):"Rutas a pie - El Camino de Santiago -" (El Pai's AGUILAR)>

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updated:2001.7.31