ジオ・グローバル    
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メルマガ/vol.32
2002.11.30
Contents

(1)「ピースボート周航記(4)スーパー社会主義のキューバより」
渡辺 真帆(コミュニケーション・コーディネーター)
(2)「英語とのつき合い方(6)ネットで講演を聞く」
小田 康之(GEO Global 代表)

みなさん、こんにちは。

 11月28日は、米国では感謝祭(Thanksgiving)。この翌日の金曜日は "Black Friday"(黒の金曜日)と呼ばれています。Blackというと大恐慌の引き金を引いた"Black Thursday"(暗黒の木曜日)を思い浮かべてしまいますが、"Black Friday"は、黒字の金曜日という意味に由来します。クリスマス商戦の開始を告げるこの日を境に、店舗は黒字化するということです。

 この週末は、米国ではどこの店もホリデーショッピング客でごった返すことでしょう。そのクリスマスショッピングも、ネットによるオンラインショッピングが全体の4分の1を占めるまでになるとのこと。

 そのネットを使った英語の学び方を中心にお伝えしている「英語とのつき合い方」。今号では、英語の講演会を聞くことのできるウェブサイトについて解説しています。ジュリア・ロバーツが演じた「エリン・ブロコビッチ」も講演で熱く語ります。

 ピースボートで世界周航中の渡辺真帆さんは、キューバに上陸。サンティア・デ・クーバ(キューバのサンティアゴの意。聖ヤコブを意味するサンティアゴという地名はスペインとその旧植民地だった国々には多数あるため、このように呼ばれます。)からのレポートです。勝利の雄叫びを上げたじゃんけんとは!?

 今度の土曜日(12月7日)にいよいよ迫ったGEO Globalの第43回コロキウムと恒例の12月パーティー。パーティーご参加の方、お申込みよろしくお願いします。
<http://geo-g.com/03events/03index.htm>

小田康之(oda@geo-g.com

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★「ピースボート周航記(4)スーパー社会主義のキューバより」
渡辺 真帆(コミュニケーション・コーディネーター)
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10月20日(日) サンティアゴ・デ・クーバ

 ラスパルマスを発ってから9日目、ついに我々の船は南米に到着した。南米での初めの寄港地はキューバ南東にある都市、サンティアゴ・デ・クーバ。北にはカストロやチェ・ゲバラがゲリラ戦を展開したキューバ最高峰のシエラ・マエストラ山脈がそびえ立ち、南には真っ青なカリブ海が広がる美しい都市である。約37万人の住民(サンティアゲーロ)は首都ハバナの人よりも肌の色が濃く、革命戦争が始まった「革命の里」の住人としてキューバ中の人から憧れの眼差しを受けているそうだ。ピースボートは今回はハバナではなく、このサンティアゴ・デ・クーバに二日間滞在する予定になっている。

 朝7時から船内のホールで乗客600人分のパスポート返却の手伝いをしなければならなかった私は、仕事をしながらまだ寝ぼけ眼で窓の外の景色をちらちらと眺めていたが、サンティアゴ・デ・クーバへの入港時に右手にモロ要塞が見えてきた時には、新鮮な感動を覚えた。モロ要塞は海賊からの攻撃を防ぐために、スペイン植民地時代の17世紀に建てられた要塞で、何世紀もたった今でも堅牢そうな様子が伺える。ようやくキューバに着いたんだ、とワクワクしてくる。

 ピースボートは今回も様々なオプショナルツアーを用意しているが、私が担当になったコースはBコース“カリブの太陽とビーチ満喫”という25,000円の高級一泊コース。タイトルからして、大変魅惑的である。何を隠そう、実は先日このリゾートコースを巡ってCCの間では熾烈なジャンケン大会が行われた。CCはたった一人しか同行できないと言う条件で、皆これまでに出したこともないほどのやる気を出してジャンケンをし、見事勝ったのが私である。いかにもピースボートらしい交流コースも好きだが、時にはのんびりリゾートコースに行ってみたいと常々思っていた私は、勝った時には思わず勝利の雄叫びをあげてしまった。

 船を降りると早速現地のガイドさんと行程の打ち合わせをする。考えてみると、キューバの人と言葉を交わすのは初めてだと気づき、思わす背筋をしゃんとする。私が通訳として乗り込むバスのガイドさんはまだ20代後半くらいの美しい女性で、とても上品で丁寧な英語を話す人だ。お客さんを乗せてリゾートホテルまで向かう2時間ほどの間、彼女はバスの中でキューバについて色々な話をしてくれた。キューバ革命を率いた魅力的なヒーロー達、ソ連崩壊後の経済危機、アメリカからの理不尽な経済制裁、そして共産主義のモデルのような社会。初めは眠そうな顔をしていたお客さん達も、聡明な彼女の話にどんどん惹き込まれて行ったようだった。

 実はピースボートに関わる前はキューバという国についてほとんど知識のなかった私は、事前の勉強会で驚いたことがたくさんあった。得にアメリカで3年近く生活をした私は、キューバを訪れることなど夢にも思っていなかったし、キューバの側に立って物事を考えることもなかった。社会主義という社会に対しても、どちらかと言うとあまり良いイメージを持っていなかったと思う。

 まず一番驚いたことは、レーニン主義の源泉を地で行っているような、スーパー社会主義国家という事実。キューバに生まれた全ての人に無料で与えられるレベルの高い教育は国民の識字率90%以上という数字を打ち出し、そしてファミリードクター制度に代表される医療システムは、国民がいつでも無料で医者にかかり、薬をもらい、入院できるという理想的なものだ。ちなみにキューバの医療は大変高度で、キューバ国内外で医師達は大活躍をしているようだ。チェルノブイリ原発事故で犠牲になった子供達をまとめてキューバに呼び寄せ、カリブ海に面した環境の良い施設で現在に至るまで全て無料で治療を施しているのも、キューバの医師達である。また、キューバ国民は全て登録カードというものを持っており、そのカードで誰でも国から安いお金で必要な食料をもらうことができるため、飢え死にをする人はいない、とガイドさんは言う。

 バスの中では彼女が更に、経済難を乗り越えるためのキューバ政府の様々な政策について話してくれた。キューバにとって大打撃であったソ連崩壊後は、持続可な社会を作るため、国外からの援助に頼ることなく自国のみの生産で間に合わせるようにと、政府が得に農業を斡旋していると言う。目に鮮やかな緑の農園を車窓から眺めていると、すれ違うトラックや農家の壁に描かれたチェ・ゲバラの似顔絵が目に飛びこんでくる。ますますキューバにいるのだなあと実感させられる。

 バスの中でキューバについてしっかり勉強した一行は、お昼前頃カリブ海に面したリゾートホテルに到着。これが見事なホテルで、人気のないプライベートビーチにはヨットが浮かび、プールサイドでは生バンドのサルサ演奏、しかもホテルの敷地内どこのバーでも飲み放題である。値段のせいかツアー内容のせいか、お客さんは年配の方が多く、仕事もかなり楽である。お客さん全てのチェックインが無事に終了した後は、翌日まで仕事もなしと言うことで、水着に着替えて早速ビーチに出てみることにした。

 沖の方で遊んでいるお客さんを尻目に、サメが怖い私は膝くらいまで恐る恐る海につかり、気分だけカリブ海で海水浴、を楽しんでみた。でもやはり最高だったのが、敷地内どのバーでも飲み放題というところだろう。ちょっとプールで泳いでは、水着のままバーに行ってクーバリブレ(ラム、コーラとライムのカクテル)や、モヒート(ラム、レモンとミント、砂糖のカクテル)をガンガン飲み、普段船の上で船酔いのため全く飲めない鬱憤を見事に晴らした。

 その夜は美しい星空を眺めながらホテル主催のキューバンダンスを楽しみ、身も心ものんびり。昔家族で行った美しいフィリピンの島を思い出しながら、その夜はクイーンサイズのベッドでスヤスヤ眠った。

 翌日はモンカダ兵営など、キューバ革命の舞台となった場所を観光し、帰船。キューバのことも勉強になったし、なにより身も心もリゾート地ですっかり元気になって、とってもご機嫌なマホであった。

【筆者プロフィール】
渡辺 真帆 <http://www.mahonicle.com>
神奈川県、横浜市出身。99年秋に渡米。今年5月にサンフランシスコ州立大学、ジャーナリズム学科を卒業後、帰国。在学中から日系新聞社、日米タイムズで英文記者として様々な分野の記事を書く。現在は船で世界一周の旅をするNGO団体、ピースボートの第39回クルーズに通訳スタッフとして乗船しており、洋上で通訳業に奔走する日々を送っている。

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★「英語とのつき合い方(6)ネットで講演を聞く」
小田 康之(GEO Global 代表)
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【文中に登場するサイトへのリンクは文末にまとめてあります。】

 講演を聴くのは楽しい。専門家から直接学べることに加えて、話の運び方やプレゼンテーションも観察できるからだ。気の利いたジョークででも話を始めてくれれば、あわよくば自分が話すときにも拝借させてもらおうという下心も働く。

 でも、これがまるでつまらないスピーカーだったりしたら最悪だ。話を聞いた時間だけではなく、会場まで足を運んだ時間と労力も無にしてしまうことになる。

 その点、ネットで好きな時に講演を聞けるのは、便利この上ない。質問をしたり会場の雰囲気を感じたりすることはできないものの、聞くに堪えない講演なら、プレーヤーソフトをオフにするだけで済む。


▼一石二鳥で英語を学ぶ

 日本ではネット上で公開されている講演は、まだまだ数少ないのが残念だが、米国のサイトは講演の音声を聞いたり映像を見たりしたい者には、まさに宝の山。ただで専門家の話を聞けると同時に、英語も音声で学べるという一石二鳥だ。

 私がよく利用するのは、サンフランシスコを拠点とする Wolrd Affairs Council と Commonwealth Club。政治家、経済人や文化人などの講演のアーカイブをReal Playerで聞くことができる。その数は膨大である。

 米国で本を出版すると、そのプロモーションとして、著者は全米各地を講演行脚することになる。講演会の多くは、そのプロモーションの意図が強いが多いが、著書のポイントをうまくまとめてくれていることも多いので利用価値は高い。

 Commonwealth Clubのサイト上にある、CNNのLarry King Liveで世界中に知られるラリー・キングの講演も著書のプロモーションもための講演だが、著書の内容にはほとんど触れず、抱腹絶倒のトークを繰り広げる。これはこれで面白い。


▼ジュリア・ロバーツが演じた本物の『エリン・ブロコビッチ』

 私の好きな映画に『エリン・ブロコビッチ』("Erin Brockovich")がある。ジュリア・ロバーツがアカデミー賞の主演女優賞を受賞したことでも有名で、実在の女性の名前を、そのままタイトルにした映画だ。2度の離婚を経験し、3人の幼い子供を抱え、借金まで背負い失業したシングルマザーのエリン・ブロコビッチが、法律事務所の調査担当として電力・ガス会社の公害隠蔽を暴き、巨大企業の横暴と闘う過程を描く実話をベースにしている。

 この実物のエリン・ブロコビッチの講演もCommonwealth Clubで聞くことができる。本人が映画の98-99%は現実どおりだというだけあって、講演会での彼女は、ジュリア・ロバーツが映画で演じた人そのものだ。質疑応答では、ブロコビッチ節とでも言うような、彼女の開けっぴろげで熱い語りが炸裂する。映画を見てからぜひとも聞いていただきたい講演だ。


▼充実する米国の大学ウェブサイト

 米国の大学のウェブサイトも、学者、政治家、文化人などのスピーチが溢れている。試しに、ハーバード大学のケネディ行政大学院のサイトを開いてみよう。圧巻の大物たちの公開対話や講演の映像を見ることができる。

 先ごろIBMの復活劇の舞台裏を明かした著書を上梓したIBMのルー・ガースナー会長との対話。キューバ危機40周年のフォーラムでは、なんと『決定の本質』で著名な政治学者アリソン(元ケネディ行政大学院学長)が司会をしてマクナマラとソーレンセン(ケネディのブレイン)と対話をするフォーラムもそっくり見られる。元財務長官として信頼の高かったロバート・ルービン。ガルブレイスやチョムスキーのような言論人としても名の知れた人たちの名前も並ぶ

 これらは、以前はケンブリッジ(ボストン郊外)に行かなければ聞けなかったわけだが、今やネットで無料公開されているので、時間も場所も関係なく聞くことができる。

 ネットのブロードバンや常時接続の広がりで、英語による講演のサイトはますます利用価値大だ。


■Wolrd Affairs Council of Northern California
<http://www.wacsf.org/>
サンフランシスコを拠点として国際問題に関係する講演会を開催。スピーカーには、著名人が多い。マルチメディアのアーカイブページからは、過去の講演会の音声を聞くことができる。世界の地域、カテゴリーなどでも分類。

■The Commonwealth Club of California
<http://commonwealthclub.org/>
サンフランシスコを拠点としてさまざな公共問題に関する講演会を開催。アーカイブページから各年の講演会の音声を聞くことができる。音声とともにトランスクリプトが掲載されている講演も多い。ブッシュ大統領やアル・ゴアをはじめ政治家や経済人、文化人などの著名人が多数講演。

■Harvard University -Kennedy School-Institute of Politics
<http://www.iop.harvard.edu/forum-archives.php>
フォーラムの映像。米国政治の中枢を担っている人物(当然ここでは民主党系が多いが)や著名文化人の公開対話を多数聞くことができる。マクナマラ、ソーレンセン、ガルブレイス、ハルバースタム、チョムスキー、ジョージ・ソロス、グラハム・アリソン、ジョセフ・ナイなど。

■Council on Foreign Affairs: Video Foreign Affairs
<http://www.cfr.org/press/policy/video1.php>
誌を発行する外交評議会の講演会の映像とトランスクリプト。映像は一定の期間が過ぎるとサーバーから消える。米国の有力政治家、経済人、外国の政治家などが講演。小泉首相も英語で講演を行った。

■C-SPAN <http://cspan.org/>
政治過程の公開を目指す目的で米国のケーブル局により非営利で運営されているテレビ局。ネットでも中継をすると同時に、最近の放送はアーカイブで見ることができる。議会の公聴会のほか、さまざまな演説やスピーチを見ることができる。

■Johns Hopkins University -SAIS
<http://www.sais-jhu.edu/>
国際関係の大物スピーカーによる講演。音声や原稿、スライドなど豊富な記録。トップページに掲載された講演より前のアーカイブページ。

■Carnegie Endowment for International Peace: Video & Audio
<http://www.ceip.org/files/events/video.asp>
"Foreign Policy"誌を発行するシンクタンク。国際関係の講演やフォーラムの映像と音声。ムバラク大統領、トーマス・フリードマンなど。

■Carnegie Council on Ethics and International Afffairs: Speeches Index
<http://www.cceia.org/about/speeches.html>
講演のトランスクリプトが中心だが、音声のある講演も。ジョセフ・スティグリッツ、フランシス・フクヤマなど。

■CATO Institute
<http://www.cato.org/realaudio/audiopages.html>
リバタリアン系のシンクタンク。イベントアーカイブには、過去の講演の映像と音声が大量に。経済学者ミルトン・フリードマンの映像集なども。

■Heritage Foundation: Event Archive
<http://www.heritage.org/Press/Events/archive.cfm>
保守系のシンクタンク。過去の講演の映像。

■Democracy Now!
<http://www.democracynow.org/>
リベラル系ラジオ、テレビ放送。音声アーカイブ。ノーム・チョムスキーなど。チョムスキー講演(at MIT)9/11テロ・米国外交政策批判 2001年10月 Part1, Part2

■Harvard Law School Forum
<http://www.law.harvard.edu/studorgs/forum/audio.html>
1954年から2000年までの講演の音声。マーティン・ルーサー・キング、ピーター・ジェニングス、ラルフ・ネーダーなど。

■Harvard Law School: Saturday School Program
<http://www.law.harvard.edu/students/saturday_school/video_archive.shtml>
黒人、人種差別をテーマとした講演の映像。毎週追加。ジェシー・ジャクソン、アニータ・ヒルなど。

■MIT Communications Forum
<http://web.mit.edu/comm-forum/forums.html>
コミュニケーションに関係するテーマによる講演会。ホワイトハウス付き記者Helen Thomasなど。

■UC Berkeley Lectures and Events
<http://lib.berkeley.edu/MRC/audiofiles.html>
著名文化人の講演会の音声や映像。ミシェル・フーコー、ウンベルト・エーコ、ノーム・チョムスキー、カルロス・フエンテス、マーガレット・ミード、レビストロース、オッペンハイマー、マルコムX、クリントンなど。

■Earth Policy Institute: Lester Brown講演
<http://www.earth-policy.org/Transcripts/>
環境問題で著名なレスター・ブラウンの講演トランスクリプト集。講演によって
はリンク先のサイトに音声あり。

■Wake Forest University- MBA
<http://www.mba.wfu.edu/news/newsaudio.htm>
ビジネススクールのゲスト講演。デルのMichael Dellなど。音声と一部映像も。

■The Barton Lectures on Radio National
<http://www.abc.net.au/rn/sunspec/barton/>
オーストラリア "The One and the Many: Unity and Diversity in Australia"をテーマとした10回の講演シリーズ。2001年2月−4月。音声とトランスクリプト。

【インタビュー番組】
■Booknotes.org: Archive
<http://www.booknotes.org/archives/>
C-SPANで放送されている番組の映像アーカイブ。歴史、政治や社会一般を扱った話題の本の著者へのインタビュー。映像とともにトランスクリプトも公開。年ごとに一覧をブラウズするか、好みの著者や書名をサーチボックスにいれて検索してみると良い。

■The Connection: Archive
<http://www.theconnection.org/shows/>
WBUR(NPR加盟ラジオ局) 毎日2時間を前半、後半2本の番組。ウンベルト・エーコ、ウォルター・クロンカイト、ジョン・マッケイン、ポール・クルーグマンなどなど。

■Fresh Air with Terry Gross
<http://freshair.npr.org/>
NPR(全米公共ラジオ局)の番組。音声のアーカイブ。サイト上の"Archived Shows"から過去の番組を聞くことができる。Gross女史の穏やかながら気の利いたインタビューが心地よい。俳優、ミュージシャン、作家、政治家、経済人、学者などあらゆる分野の著名人を招いてインタビュー。トピックやゲストの名前で過去のアーカイブが検索できる。好みの人物の名前をいれて検索してみると、思わぬインタビューが見つかることがある。

★リンクは、「外国語広場」の次のページにも掲載しています。
<http://gaikoku.info/english/sessikata/6.htm>

【筆者プロフィール】
小田康之 GEO Global代表.詳細は次のページをご参照ください。<http://yasuoda.com>
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updated:2002.11.30